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人工透析

 

腎不全とは

腎不全とは
 
 腎臓が何らかの原因(慢性腎炎・糖尿病性腎症・腎硬化症などが進行し)、腎臓の働きが悪くなり、正常な状態に戻らないことを腎不全といいます。
 腎不全になると尿が正常に作られなくなり、水や尿素窒素・電解質などの体液の調整ができなくなります。それにより食欲不振、胸が苦しい、息切れ、むくみなどの症状が出るようになります。
 病気が進行し腎不全の末期=尿毒症になると、肺水腫、中枢神経並びに消化管の出血が起こり、人工透析治療または腎臓移植をしなければ生命を維持できなくなります。
 

腎臓の機能

腎臓の機能
    腎臓の機能     腎不全の時起こる異常の例
  ①水の排泄 浮腫(むくみ)、高血圧、肺水腫(肺に水が溜まる)
  ②酸・電解質の排泄 アシドーシス(体に酸が溜まる、高カリウム、高リン血症
  ③老廃物の排泄 尿毒症(気分不快、食欲低下、嘔吐、意識障害
  ④造血ホルモンの産生 貧血
  ⑤ビタミンDの活性化 低カルシウム血症、骨の量・質の低下
   
 人工透析は、上記の腎臓機能の①~④を代行する治療です。他の④、⑤については薬剤などによって補うことが可能です。しかしながら腎臓の働きを全て代行することは現在の医療では不可能であり、透析が長期になるにつれて合併症が現れます。 これら合併症を早期発見、治療できるように院長をはじめスタッフ一同、取り組んでいます。
 
透析の方法には大きく分けて
①血液透析
②腹膜透析
  の二つに分ける事が出来ます。
現在全国で血液透析を受けている人が
  294,639人(96.7%)
  在宅血液透析を受けている人が
  327人(0.1%)
  腹膜透析を受けている人が
  9,636人(3.2%)です。(2011年12月末現在
 
 
 血液透析とは人工腎臓と呼ばれる透析器(ダイアライザー)に一定量の血液を送り、血液中にある老廃物や余分な水分を除去し、血液をきれいにして体内に戻す治療法です。通常、病院やクリニックなど透析施設で行い、治療の回数としては週2~3回で、1回4~5時間かけて治療を行います。
 

内シャントとブラッドアクセス(図)

内シャントとブラッドアクセス(図)
 
 血液透析を行うには1分間に約200ミリットルの血液をダイアライザーに循環させる必要があります。これだけの血液量を確保するため、手首近くの腕の動脈と静脈を手術でつなぎ合わせることによって、血管を太くします。これを内シャントといい、血液の取り出し口をブラッドアクセスといいます。
 

腹膜透析

腹膜透析
 
透析の装置として、機械ではなく自分の体の中にある腹膜を使う方法です。腹膜透析は、通常1日4回(1回30~40分)自宅や職場で透析液の交換を患者自身で行います。つまり自己管理で透析療法を行うことになります。
 

透析患者さんが注意すべきこと

透析患者さんが注意すべきこと
 
 現在20%以上の人が10年以上透析を受けているといわれていますが、透析療法を長く続けていくと、様々な合併症が現れてきます。どのようなことが原因で、どのような合併症が現れるか、以前に比べ予想できるようになってきましたが、透析療法が始まった頃は、長期透析の合併症など見当もつかない状態で、なにより“今日を無事に乗り越える”ことが目標でした。しかし現在では、長期透析患者が経験し、苦しんだ合併症を調べることで、合併症の予防法や治療法がある程度みつかってきています。勿論、現在でも予防の困難な合併症もありますが、一般的には体重管理・食事療法などにより予防できることが随分あることがわかっています。
 
 主な合併症には、心不全、感染症、脳血管障害、栄養障害、低血圧症などがあります。また、主にビタミンD活性化障害のため低カルシウム血症になりやすく、低カルシウム血症の刺激により副甲状腺からのPTH(副甲状腺ホルモン)分泌が亢進し、骨を壊す破骨細胞が活性化されると、骨からのカルシウム放出が増大します。 その結果、骨粗鬆症および異所性石灰化が起こりやすくなります。異所性石灰化は動脈硬化性病変の進行を促して、心血管系や脳血管系の障害発生を高めます。 透析患者の死亡原因では心血管・脳血管系の障害が上位を占めています。
 
 

シャントトラブル

シャントトラブル
 
血液透析患者様の命綱であるシャントが長持ち出来るような取り組みを行っています。
トラブルが発生した場合、
  シャント閉塞、脱血不良、狭窄音の聴取、
  静脈圧上昇、穿刺難易度の高い症例
            ↓
  シャントエコー検査を行い異常の
          早期発見に努めています。
 
シャント狭窄の治療方法としてはPTA(経皮的血管拡張術)、血管再建手術がありますが当院では専門医療機関にて治療依頼を行っています。

*PTAとは
 様々な原因で血管が閉塞(狭窄)し、血行が妨げられることにより起こる各種症状に対して、バルーンカテーテルを使用して血管を内側から押し広げ血行を再建する治療方法です。 (治療時間は、約30分程度です。)

 
 

ABI定期的検査・フットケアー

ABI定期的検査・フットケアー
 
 わが国の維持透析患者さんは、高齢者の増加、糖尿病性腎症による導入患者さんの増加、透析歴の長期化、高脂血症合併の増加など、下肢のASO(閉塞性動脈硬化症)の強力な危険因子を多く備えています。

ASOは重症化すれば下肢の壊疽を引き起こし、最終的には下肢を切断することになります。
 
 現在、世界中で30秒に1人が足病変による下肢切断がおこなわれ、その80%は適切なケアをすれば未然に防ぐことができたものだと言われています。
糖尿病患者の15~25%が足潰瘍を経験し、適切な治療がなければ糖尿病性足潰瘍の14~20%が切断に至ると言われています。
下肢切断に至った場合は、長期の入院やリハビリによって福祉に対する負担の増加や、生産性の損失など大きな経済的損失となり、国民負担も大きくなります。
平成19年の調査では、日本の糖尿病患者は予備軍も含めると20歳以上での人数は2210万人と推定され、実に成人の5人に1人の割合となり5年前の1.4倍に増加しています。
 
ASO(閉塞性動脈硬化症)の予防
・患者さんの足に注意をはらい、真菌感染、ウオノメやタコ、爪の病変、外傷などの変化をしっかり捉え、適切な処置と指導を行うことが大切です。当院では糖尿病患者さん、80歳以上の患者さんは毎月、その他の患者さんは三カ月毎にフットケアーを行っています。
・定期的のABI検査を行っています。
・ABIで問題があった患者さんは、下肢エコー検査を行っています。
 
ABI検査とは
手と足の血圧の比較や脈波の伝わり方を調べることで、動脈硬化の程度を数値として表したものです。
この検査を行うことにより動脈硬化(血管の老化など)の度合や早期血管障害を検出することができます。
 
運動療法
・現在、高齢者の転倒による骨折は、ADLを極端に低下させる要因となっており、大腿骨頚部骨折の9割は転倒によるものとされ、年10万人以上に発生しています。
・我々は、高齢者透析患者さんの転倒予防、ADLの維持及び向上に向けた取り組みの一環として透析中にボール運動療法を取り入れています。
 
 
NSTの組織と役割
NSTとは職種の壁を越えたチーム医療
 
 医師、看護師、臨床工学技士、管理栄養士
 
チームによって患者に対しての栄養状態の評価判定を行い、適正な栄養補給を実施し、さらに経緯を確認しながら栄養状態を改善することを目的に組織される。
 

透析患者さんは低栄養状態に陥りやすい

透析患者さんは低栄養状態に陥りやすい
 
  1. 透析患者では尿毒症の病態を呈し、味覚の変化、食欲の低下、悪心などが生じ、栄養摂取量の低下につながる
  2. 糖質・たんぱく質・糖質の代謝異常をきたし、その結果たんぱくの合成低下と異化亢進により窒素平衡が負の状態になりやすい
  3. 炎症・低栄養・動脈硬化が互いに強く関連し声明予後に影響を及ぼすMIA症候群や、低栄養と延焼が強い関連をもって心血管障害や高い死亡率を生じさせるMICSが問題となっている
  4. 高年齢や糖尿病患者の割合が増加しており、それ自体が栄養障害を生じやすい状態にある
  5. 透析療法の影響(①透析液中へのアミノ酸の喪失②サイトカインの産生による蛋白異化③不適切な体液管理④透析不足)
   
送迎について
・無料送迎も行っており診療所から患者様の自宅の入り口まで運転手がきめ細やかに対応します。
・現在、人工透析を受けておられる患者様やもうすぐ人工透析が必要だと診断されている患者様は、そのご家族を含め、いつでも見学することができます。
 
 
旅行透析・臨時透析
・旅行透析も臨時透析も随時受け付けております。
熊本へご旅行するときなど、お気軽にご利用下さい。

お電話にて、直接お問い合わせ下さい。
 
持参品
*健康保険証・身体障害者手帳・特定疾病受給者証・生活保護受給者証 など
*現在透析をされている医療機関からの紹介状
*イヤホン(テレビ視聴のため)・タオル
*食事希望者の場合(500円)
医療法人邦真会
桑原クリニック
〒860-0812
熊本県熊本市中央区南熊本2丁目11−27
TEL.096-362-3511
FAX.096-362-6788
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1.腎臓内科
2.人工透析内科
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